天ぷら油カー完成 ハイエース100系
天ぷらカーで車中泊をしながら、全国の農家さんや面白い生き方をしている人を訪ねてまわりたい!
ということで、
早速準備です。
これがぼくの車。ハイエースです。
天ぷらカーに非常に適している、ということで100系でディーゼルエンジンのものをヤフオクで購入しました。
まだ9万㎞も走っておらず、お値段32万円!見た目もすごく綺麗!いい買い物させてもらいました^_^
ぼくが2018年に研修でお世話になった、桜の山農場の坂本耕太郎さんに天ぷら油カーの改造をお願いしました。
改造当日は、天ぷらカー乗りで耕太郎さんと何度も改造を経験しているちゃん山さん、僕の高校の後輩で今桜の山農場で研修中のフク、にも手伝ってもらいました。
桜の山農場のブログにもあがってますが、自分の復習も兼ねて、改造の過程をぼく目線から…
天ぷらカーの改造はいろいろと種類、バリエーションがあるようなんですが、今回僕が選んだのは、
やまの式熱交換器、手動切り替え、
です。
やることは主に、
・熱交換器の取り付け
・切り替え弁、フィルターの取り付け
・天ぷら油用サブタンクの取り付け
・ラインの中のエア抜き、試走
です。
簡単な図にしてみました。
黒字 →既存のシステム
色付き字→天ぷらカーにするために新しく取り付け
るシステム
です。
まず作ったのが熱交換器。
天ぷら油を燃料として使うためには、油をあたため、サラサラにしないといけません。熱交換器は、車のエンジンを冷ますための冷却水の熱を利用して油をあたためます。
いくつか種類があるのですが、部品が簡単に手に入り、当たり外れのないということで、やまの式熱交換器を選びました。
上の写真で説明すると
右側の銅管→天ぷら油のライン
上側のホースニップル→冷却水のライン
になります。
左側の黒いヒーターホースの中に右側の銅管が入っています。銅管の中を天ぷら油が、銅管とヒーターホースの間を冷却水が流れ、そこで熱交換がおこなわれます。
冷却水の熱は車内のヒーターにも利用されております。今回はリアヒーターのラインを潰して、代わりに熱交換器を取り付けました。
リアヒーターのラインを切るときに冷却水が漏れます。リアヒーターのスイッチは切ってある状態(リアヒーターのラインに冷却水が流れなくなります)にして、なるべく冷却水が漏れないようにしときます。
既存のラインを切ってつなぎ直す作業は、図や絵で理解してても、いざ実際に切るとなるとけっこー勇気いります。経験者のGOサインがないと僕には切れませんでした😅
取り付け完了です^_^
後でわかりましたが一本つなぐラインを間違えていました😰耕太郎さんのチェックにより、発覚。危ない危ない…
お次は切り替え弁とフィルター。(写真は完成形で、もう燃料が通ってます)
三方弁に軽油と天ぷら油の燃料ホースをつなぎ、
写真のようなものを組みます。
1つはメイン(エンジンに向かうライン)もう一つはリターン(使われなかった油がタンクに戻るライン)です。
センターコンソールの中に設置すると取り回しが良く、切り替え、フィルター交換などがしやすいです。
切り替え弁とエンジン、タンク、熱交換器をつなぐ計6本の燃料ホース。こやつらを正しい場所につなぎ、スマートに収める、という難儀な作業があります。
上のようにボディに穴を開けたり、
狭いところに手を突っ込んでホースを繋いだり。
これはメインのエンジンに向かうライン。
これは熱交換器からのメインの天ぷら油のライン。
白い方は、天ぷら油用サブタンクへ向かう、リターンの天ぷら油のライン。
ややこしや。
ここらへんは耕太郎さんと天ぷら油カー乗りのちゃん山さん、二人の経験豊富な職人さんの仕事。流石でした😆
改造もいよいよ終盤戦に入ってきました。
天ぷら用サブタンクの設置です。車中泊仕様のレイアウトの都合で、タンクはこの位置に。
タンクから出てるラインは、ボディに穴を開け、車の下へ。
メインは熱交換器につながり、リターンは白いライン(エンジンに直接繋がる)につながります。
はい、タンク取り付け完了!これで主な取り付けは終了しました。
この後、エンジンかけてアクセルふかしてライン内のエア抜きです。
写真がないのですが、燃料ホースを見ながら、ふかしたり軽油と天ぷらを切り替えたりして、エアを抜きます。
問題ないことが確認できたら、いよいよ、試走!
にやけましたね〜自分の車が天ぷら油で走るなんて。
この試走で、ライン内のエアを完全に抜き切ります。
そんで、無事帰ってこれたら、(笑)
エンジンが冷めてから、熱交換器の取り付けの際こぼれた分の冷却水を入れて…
とりあえず完成。現時点で天ぷらカーとして走ることができますが、
最後の仕上げに、
天ぷら油用メーター取り付けです。
メーターは購入の際に一つ注意点。
タンクとメーターの抵抗値を合わせるということ。抵抗値が合わないと、メーターが正しく表示されません。僕の場合、耕太郎さんがタンクの抵抗値にあうメーターを教えてもらったのでありがたかったです^_^
そして取り付けは電気配線。覚えることいっぱいです。
車のヒューズボックスから電源を取ります。
ヒューズ電源をヒューズボックスのヒューズと交換するだけ。
あとは燃料メーターの取り扱い説明書通りに配線すれば完成!
一回ショートさせてヒューズが切れたり、アースがうまくいってなかったり、少々苦戦しましたが…
しっかり動いております!
メーター取り付け完了!
これにてやっとこさ…
天ぷらカー、完成‼️バンザイ🙌
走りは普通の車と変わりませんが、気分が全然違う!気持ちいいです😆
手探りの状況から、ここまでの技術を確立した天ぷらカーの先輩方に感謝!
そして改造に直接関わってもらった、耕太郎さん、ちゃん山さん、フク、ありがとうございました!
大切に乗っていきます。