長田建設 7.2
秋田。
なんと、ツテがゼロ!
フェリーまで時間もないしちょっと観光でもしてささっと通り過ぎるか、などと思っていたのですが、
庄内で出会った小松さんから紹介され、行き場所ができました!
まずはじめに寄ったのが、長田建設さん。
社長さんに直接アポとって伺いました。こんなこと今までにやったことなかったですし、この旅の間にやるとは思ってもいませんでした。
1時間、時間を割いていただけました。
早速、BDFの精製場所に。この黄色いのの中身、全部精製前の油。
なにやら精密そうな機械が。
すみません。写真だけです…
今油が集まりすぎて余っているらしく、精製前の濾過済み油を分けてもらえましたー😁
メッッチャきれいでした!何しろあれだけの量なので、天ぷら油満タンでっす(^^)
長田社長が同世代で農業やってる人が近くにいるということでその人ともつなげてもらいました。
高原一馬さん。独立はしていませんが、実家の農業を手伝っているそうです。
BDFの精製所を見た後、その人の畑へ。
いずれは有機農業に転換したいと考えている高原さん。圃場はほとんど立派なハウスで、いー条件揃ってるなーと思います。
トマトやナス、きゅうりなど夏野菜がすくすくと育ってました☺️
畑をぐるっ案内してもらって、そのあと現地解散。
高原さんにはトマトとピーマンをいただきました!
油も満タン、食料も頂いてしまいました。
長田社長、高原さん、ありがとうございました!
庄内 6.29〜7.1
独立学園を出て、さっそく行くあてがなくなってしまった僕(笑)
愛農会の坪井さんに助けを求めてみると、
「庄内の方に一人知ってる人いるよー」
とのこと。
東北日本海側、行き当たりばっ旅スタートです!
まずは坪井さんに紹介された、冨樫俊悦さんに会いに。だだちゃ豆の本場、白山で無農薬無化学肥料でだだちゃ豆を栽培している農家さんです。
雨であまり仕事はないようなのですが、快く受け入れてもらいました。
近くに面白い人がいる、ということでさっそく連れてってもらうことに。
この人、はまださん。写真のの五階建てのログハウスを建てた人。5階建は初めて見ましたー!
もう、城です。
スマホ忘れちゃって写真がないのが残念すぎる😓
その日の晩は、かきや魚をご馳走なりました😆久々の海の幸。幸せな夜でしたー
翌日は、近くで知り合いがマルシェやるから、ということでそれのお手伝いをしに行くことに。
その前に畑や農機具を少し見せてもらいました。
これが種用のだだちゃ豆。茶色なんですよね。昨晩、去年のだだちゃ豆をいただいたのですが、甘みが強くて美味しい!冷凍であのうまさ。旬のもの食べてみたい!
だだちゃ豆はこの季節はこんな状態。これから丈が伸びてきて、風で倒れてしまうので、ひもで支えなきゃいけないといいます。
田んぼもやっているそうで、おなじみの道具が。
カルチにアメンボ号、チェーンもありましたが、なんかデカかったです。こんなサイズのやつもあるんだなー、と。
仕事も何もしてないのですが冨樫家を去り、マルシェを手伝いにはらぺこファームへ。
冨樫家の皆さん、お世話になりすぎてしまいました。ありがとうございました!
はらぺこファームは、田んぼとラズベリーの観光農園、ジャムなどの加工を高橋直之さん、紀子さん夫婦で営んでいます。
その日はラズベリー農園を会場にした、はらぺこマルシェ。
降ったりやんだりといい天気とは言えませんでしたが、写真の通り賑わっていました!
その日来れなかった方の代理で売り子やってました。なんか学生時代を思い出しましたー
ちゃっかり愛農の宣伝もしてたり…
マルシェも無事終わり、出店者の打ち上げ。直之さん自作のガレージにて。
直之さんも紀子さんも無茶々園と繋がりが深かったようで、この前社長と一緒に飲んだよーとか、お母さんにあったよーとか。
しかも紀子さんは20年前、僕が赤ちゃんだったころ僕の家を訪れていたそうで、20年越しに今度は僕が紀子さんの家を訪れるという、何とも面白い偶然もあったりして…
今までは愛農か、天ぷらカーの繋がりがほとんどだったので、地元と繋がりがある人たちと出会えたのはなにやら新鮮な感じがしました。
また、次の行き先に困っていた僕なのですが、秋田に2人ほど紹介していただきました!
お米もいただき、これで一年分の米はあるな、という感じです。ありがとうございます😊
冨樫家、高橋家の皆さん、ありがとうございました!そして、ブログでは紹介しきれませんでしたが、他にも素敵な出会いがたくさんありました。
楽しかった!!庄内!
独立学園 6.28
ながーいながーい長野県を出て。
東北日本海側、残念なことに一気に駆け抜けることになりそうです😥
北海道行きのフェリーを7月10日に予約しました。(11日以降は料金上がっちゃうんです)
となると、6月26日に長野を出たので
北海道まであと約2週間しかありません。
可愛らしいタヌキに見送られ、いざ東北へ。
やってきたのは、山形県小国町にある基督教独立学園。
愛農高校の姉妹校です。
給食で出る廃油を求めて尋ねたのですが、お昼ご飯をご馳走になり、学校の案内までしてもらいました。
若者の特権。我ながらずるいです😅
(油をもらっている写真はなかなか取れないんですよねー笑)
独立学園は農業高校ではないものの、日常の生活の中に農があるような感じ。
田んぼがあり、畑があり、家畜がいます。小さい規模で手仕事(使う機械や道具も自分達で直せるようなもの)を重視していました。
搾乳は手搾り、草刈りは大鎌、田んぼは田植え。同じ農業でもやり方は全然違います。
パンはこの石窯で自分たちで焼いているんだとか。
サイロです。
サイレージは、外から飼料を投げ入れながら、サイロの中で傘をさして踏み踏みしてつくってるそうです😆
これには驚きました。石臼です。家畜の飼料を粉砕するのに使っているそうです。
あと、写真はないのですが、体育の授業で1年生が大鎌をふるって草刈りをしていたのには恐れ入りました。いや、すごい。
この写真は元男子寮。
この寮、生徒たちが手伝いながら建てたものなんだとか。(愛農校長の直木さんが学生時代の頃らしいですよ😲)
他にも「これは生徒がつくったんだよ。」というものが多々あって、生徒の行動力、すげ〜なーって思います。
生きる力、付くんだろうなー。こんな学校、続いてって欲しいですね。あと、各地にもっとできて欲しい!
三年生がこの時丁度、北海道に修学旅行に行ったタイミングだったみたいです。北海道で巡り会えるかなー
河辺家 2019.6.23〜26
長野県最後の拠点になるであろう河辺家。
フェイスブックで知り合った寛之さん。買った土地の木を切り、自らつくった製材機で製材するところから始めたセルフビルドの家、さらにソーラーパネルでのオフグリッド。田んぼもやっている有機の野菜農家。
これは行かねば!と思いお訪ねしました。
言うまでもなく、情報盛りだくさんです^_^
では早速、オフグリッドの方から…
太陽光発電の独立電源はふたつに分けているそうで、ソーラーパネルは3.2kwと1.5kwのふたかたまりあり、それぞれリチウムイオン電池に蓄電しています。システムを2つに分けると片方のシステムにもしものことがあっても、ゼロにはならない、こういうのって大事ですね。
1.5kwのパネルは丸太を使い、角度を変えることができるようになっています。
左の白いのがチャージコントローラー、右の黒いのがインバーターです。
お馴染み、日産リーフのリチウムイオン電池。7直7並(もう一方は6並)の48ボルトシステム。
手前の銀の箱がリチウムイオン電池。それを7つ直列につないだもの。後ろにあるものは、左からショットキーバリアダイオード、BMS、ブレーカー。主にバッテリーの保護機能的な役割です。
家の中でバッテリーの残量と電圧をモニタリングできるようになっています。
梅雨と冬の時期は少し節電するけど、普段はあまり電気のことを気にせず暮らせていると言います。
こちら自作のタイヤ製材機。
ざっくり説明すると、
・手前の2つのタイヤに帯のこを取り付けてあります。
・エンジンの動力を車の駆動につたえ、タイヤが回ることによって帯のこが動きます。
・製材機をレールで動かして製材します。
今回はそのエンジンを載せ替える作業。
エンジンの載せ替えと、帯のこの取り付けを手伝わしてもらいながら、使い方、作り方を享受していただいたので、まとめておきます。
まずプチ仕事。エンジンにオンオフのスイッチがなかったらしく、最初はそれをつけました。
スパークプラグから伸びてる線を発掘して、それにヤフオクで買ったスイッチを取り付けました。去年坂本家でエンジン周りいじってた甲斐がありました笑
こっから本番です。
赤いのがエンジンです。こいつを設置します。
難しいのが、ベルトをいい感じを張り、クラッチがうまく効くように抑え棒を設置する、という作業。
クラッチが入っていないときには、ベルトが青い棒で押さえられ、ベルトが動かない状態に。クラッチを入れるとベルトが青い棒から離れ、ベルトが動き、タイヤに動力が伝わるように。(写真はクラッチが入った状態。)
ミリ単位でエンジンの位置を動かしたり、青い棒を動かしたりしていい感じの位置を見つけます。
いい感じと言ってしまえば一言ですがかなり難しいです。ちょっとズレただけで全然違います。このへんは寛之さん経験と勘。いい感じに載せ替え完了です。
それが出来たら、タイヤに帯のこを取り付けます。エンジンを回してみて、帯のこがはずれないようにうまく取り付けます。
取り付け完了しました!
あと、今回の作業ではやってませんが、まだ2カ所付け加えるポイントがあります。
まず、製材している時に帯のこがはずれないよう、支えになる物を取り付けます。(写真の、帯のこを挟んでいる丸いやつ※くらしての製材機の写真です。)寛之さんはプーリーを使って作ったそうです。
もう一つ、製材しているときに、水か油で帯のこを冷ますようにしておきます。(写真中央に垂れている白の管)製材機の上にタンクを設置し落差でたらすようにしています。
このタイヤ製材機、寛之さんが作ったものを見て何人か挑戦した人がいるらしいですが、まだ完成したという声は聞かないといいます。
さて、その製材機でつくった材で建てた家がこちら!
オシャレなコードウッドハウス。木材は全てその土地に生えていたものを製材したもの。壁の土もその土地のもので、藁は自分の田んぼから取れたもの。究極のセルフビルドですね😲
壁は丸太と、土と藁を混ぜて練ったものを積み上げていくだけ。壁の厚さはかなり(30センチくらいでしょうか)あって、断熱効果抜群!滞在中、かなり暑かったのですが家の中はすごく快適でした^_^
室内の壁は石灰でキレイに白く仕上げてあります。写真はまだ石灰を塗ってない箇所。部屋の仕切り壁は丸太なしでつくっていました。
机や窓、扉も完全自作。こだわりが伺えます。
家の中には自作のストーブ。
燃焼の仕組みはロケットストーブ。中は見えないですが、左下の焚き口の上にヒートライザーがあり、黒い箱の部分が放熱体になっています。
焚き口の裏に通気口があります。この通気口は屋外の空気を取り込む仕組みになっており、屋内の暖かい空気を吸い込むことがなく、効率よく暖房ができるそうです。
こちらコンポストトイレ。
虫草農園と同じ、ドラム缶の回転式。右のハンドルを回すとドラム缶が回るようになっています。今はドラム缶が回らなくなっているようで使っていないんだとか。
家の前には1町歩ほどの畑が広がっています。以前は有機の野菜セットを個人販売していたそうですが、ここ数年で大豆の単作にシフトしたといいます。
もともと建築の仕事がしたかったという寛之さん。多品目の野菜だとそれ以外のことはなかなか手を出せないということで大豆に一本に。今ではだいぶんと他のことに時間が割けるようになったといいます。
ここでのお手伝いは、壁張りや屋根張り。長野県で田植えしなかったのここが初めてです笑
特に、タイヤ製材機のエンジンの載せ替えは僕にとって新しいことで、一気に視野が広がった気がします。技術を一つ習得できたな、と思います。
リーフの組バッテリーやタイヤ製材機など、なーんか出来るんじゃないかな?という手応えを掴めた気がします。
二泊三日、いろんな事を教えてもらったしさせてもらいました。川辺家の皆さん、ありがとうございました!
シャンティクティ 2019.6.17〜22
きましたよー、シャンティクティ!
パーマカルチャー。本で読んだり話で聞いたりしたものがほんとにある!
宿のベランダから眺めるパーマカルチャーガーデンは最高です☺️
盛りだくさんで半分メモ的な感じですが…
ティピーとマンダラガーデン。
春先はティピーにビニールをかけ、温室に。夏にはつる性の野菜を這わせます。周りに円形に畝が建てられていて様々な野菜が植えられています。
グラベルガーデン
石を20センチほどの厚さに敷き、雑草を抑制。定植した植物の主根が土に届くまで1ヶ月ほど水やりが必要だが、その期間が過ぎればほぼメンテナンスフリー。
かまどとアースオーブン
右側のかまどで煮炊きし、その排熱を利用しアースオーブンを温める。屋根から集めた雨水を温めることもできる。
こちらは種バンク。
固定種、在来種の種が保存されています。建物も素敵です。
またしてもお出ましです。軽トラキャンパー。足る足る号‼︎
軽トラキャンパーで一泊しました。広い!内装を自由に作れるのが軽トラキャンパーのいいとこ。
居候小屋。
手前は温室。中には踏み込み温床としょうゆ。
かった草を畝に敷いて草マルチ。肥料は基本入れない。(窒素資材ではなく炭素資材を入れる)きのこカスを分解のスターターとして入れていた。
宿のベランダからの風景。美しい!写真だとなかなか分かりづらいのですが、ついついぼ〜っと眺めてしまう美しさです。
さてさて、初日の仕事は…
そう、田植え。いうまでもなく、手植えです。
そして、直播き苗であります。
直播き苗&手植え。このセットに取り憑かれてるじゃないかと思います笑
陸バージョンの直播き苗。こんなのもありました。
無肥料、不耕起です。去年の株が残っています。
収量は反当6俵半ほどだと聞きました。
草の抑制は、冬期灌水をしていたそうですが、写真の通り。水がうまくはれていなかったといいます。 うまくいった年は、ほとんど草が生えないのだとか。こりゃ大変ですよ、ほんとに。
場所によっては、もはやチェーン、田車では歯が立たないレベル。田植えした次の日から手取り除草スタートでした😅
田植えは長野に入ってからの付き合いですが、愛媛を出てからずっと一緒に北上しているヤツがいます。
タケノコです。
いつまでたっても道の駅で見かけます。旅に出る前、実家でたけのこ掘りしたのになー。
こんなチビ助も採れました!2日目の仕事でした。
2日目の夕食の一皿。
けんさん特製の残り物デザート。これ、なんと前身は炊き込みご飯‼︎
ミキサーにかけ、砂糖ときな粉を投入。作るときに大反対でしたが、「思い込みを捨てろ!」と一蹴。最高に自由で最高に美味な一品でした😊
3日目。またしても、田植え。
でも、見てください!今までと明らかに景色が違う‼︎ここ、田んぼですよ。
今日は自然農で田んぼと畑をやってる、ウタさんのお手伝い。
田んぼを覆っている枯れ草は麦です。
去年の稲刈りのタイミングで麦をまき、それを収穫したあと、田植えをするようです。(麦の収穫は株元から刈り取るのではなく、穂だけを収穫しており、藁はまだ残っている状態)
この田植え、作業的には野菜の定植に近いイメージです。水を張ってないので、足場もズブズブではなく畑のようです。
植えるポイントの草をかき分け、そこに穴を開けて苗を植えていきます。植えながら麦わらをなぎ倒していきます。
糸を張って直線を出し、その糸に沿って30センチ間隔で一列植えていきます。列と列の間は40センチです。草刈りは列の間に入って鎌でやるみたいなので、列の間はけっこう広め。
かなり疎植のように感じますが、分げつが盛んで反収は5俵くらいあるといいます。
終わったー。この後田んぼに水を張ります。なぎ倒した麦が分解され、そこから有機酸が発生し雑草の発芽を抑制するのだとか。
大量生産や販売は難しいだろうけど、自給用ならこんな栽培方法もありなのじゃないでしょうか?機械、石油を一切使わない農法です。この先そういったものがなくなってしまってから、生き残っていく術、これに限ったことではありませんが、身につけておきたい。
次に向かったのは中川原さんの畑。
主に野菜の種取りをしている中川原さん。自然農に向いている野生の力が強い種を育てているそう。
通路と畝の幅が同じくらいある畑。通路に草を生やし、刈った草を通路と畝の間にある溝に入れる。その草が分解されるとそれをまた畝に戻すという。
こぼれ種から発芽したレタス。なんか生き生きしてます。こぼれ種から発芽したものは、虫も付きにくく、野生の力が強いといいます。
有機農法や自然農では、農薬ありきの品種改良が進んでいるF1の種より、固定種、在来種のほうが適していると言えるでしょう。また、種子法が廃止され、種が大企業に支配されようとしている中で、種バンクや、中川原さんの種取りなんかはとても大切になってくると思います。自分も次世代に種を引き継ぐ人になりたいなー
そんなこんなでシャンティクティ、4泊5日でした。
インプットが相当多い充実した時間でした。お次は長野県最後の予定、小川村です。
八ヶ岳 2019.6.3〜6.16
旅が始まって約2カ月。
その三分の一近くを過ごしているのではないしょうか。
八ヶ岳‼︎!
佐々木家から始まり、虫草農園に行き…それからそれから…
まずは、カナディアンファーム!
2度目でございます^_^
何度行っても凄いもんはすごい!
ここ行くと、家を建てたくなります。し、建てれるんじゃないかな〜と思ってしまいます。
カナディアンファームのボスであるハセやん、こと長谷川さんと、一緒に生活しているいそーろー達で建てまくったコレクション。
僕のなかで最もインパクトが強いのがこの建物。物置き小屋でしょうか?
こんなん、普通使いますか?
大きさと大胆な木の使い方に圧倒されます。
しかも大概の建物は1シーズンで建ててしまうといいます。設計図もありません。
他にもこんなのがあったり、
これは、ハセやんの作品では無いそうですが、こんなものもあったりします。
フェイスブックで投稿したこの写真に「なんじゃこりゃー」っていうコメントをいただきましたが、たぶん「なんじゃこりゃー」って言わせるためのものなのかな笑
レストランで、貧乏人にはあまりにも似合わない、オシャレな料理をちょこっといただきました。
レストランは自家製のハム、スモークサーモン、パン、野菜は自分たちで育てているこだわり野菜(オーガニック、なのかな?)を使っています。
次に向かうは、山梨県にあるカフェ、Team Sherpa!
いやー、この辺行ったり来たりで何回同じ道通ったか…😅
佐々木家で出会った人に誘われ、いってみることに。
敷地内、入るといきなりこれです!
竪穴式住居ってやつですかね。びっくりです。中は焚き火スポットになってました。斉藤さんの奥さんで、カフェの店長の京子さんがつくったのだとか。
夜もふけ始め、パーチーです^_^
シェルパさんのトークショーは早々と終わってしまい(言いたいことは全部本に書いたので読んでくれ!ということらしいです。「日本10大トレイル」という本。是非。)、ライブが始まっておりました。
そんな賑やかな夜。ふとした会話の中で自分を紹介するのに、「三重県にある愛農高校っていう学校出身なんです。」っていったら、
「あー!あの子が行ったとこね」という反応が返ってきちゃいました。どうやらここから車で3分くらいのとこに、愛農の後輩(ギリギリかぶってない)の実家があるらしい。しかも有機農家。母校の包囲網、張り巡らされてます!
もうこのあたりは梅雨入りしたようで、土砂降りの夜でしたが、次の朝は気持ちよく晴れてました。
朝起きて天ぷら油のろ過をしていると、京子さんから油をいただき、さらにその後輩の実家が田植えやってるから手伝ってきたら?と紹介されたので行ってみることにしました。
ということで、やってきました麦草農場。
虫草の次は麦草でした笑
もちろんですが、手植えです。麦草農場では毎年田植えの時人が集まってくるそうで、この日は子供含めて十数人だったかな?
いっつも田植えやってる気がしますねー笑
五反ある田んぼは、手植えと手押しの田植え機。しかも、直播き苗です。直播き苗ってかなり少数派だと思っていたのですが、そーでもないんでしょうか…
田んぼの他に、野菜、麦、鶏などを育てており、小規模であまり機械化も進んでいないそうです。まさに昔ながらのお百姓さんというイメージ。
当日連絡の飛び入り参加でしたが、快く受け入れてくださり、卵まで待たせてもらいました。麦草農場のみなさん、ありがとうございました。
その日の夕方Team Sherpaに戻り、斉藤さん、京子さんに別れを告げ、出発。
次に目指すは安曇野。あ、その前に諏訪のヤンマーに取り寄せてもらったフィルターを取りに行かないと…
まあ、これにて八ヶ岳でのプチ行きあたりばっ旅は終了です。
虫草農園 2019.6.10〜11
もうこれ以上は南下しまい!
と決めて訪れた佐々木家。(また日本海側に抜けて北上する予定なので)
しかし、佐々木家での「ここからすぐ近くにわたなべあきひこさんの家あるよ」の一言で、簡単に心変わり。むかうは山梨県北杜市、虫草農園。
虫草農園は、わたなべあきひこさんと奥さん、娘さんの3人で農業をしながら、なるべくお金に頼らないような暮らしをしています。
わたなべさんに農園を訪ねたいと連絡すると、ちょうど軽トラキャンパーのツアー軍団がやってくるということで、僕も混ぜさせていただくことに。
いやいや。家が乗っかってましたよ笑
中も見せてもらいましたが、ハイエースより小さいはずなのに広々していて、いーなー、すげ〜の二言。
夜は一品持ち寄りパーティー🎉
何かつくれるものはないかと考え、12ボルト炊飯器でケーキを焼いてみましたが、失敗。熱が足りず、生々しかったです😥わたなべ家でオーブンをお借りしてなんとか完成しました。
便利そうなアウトドアグッズがいっぱい出てきたり、旅の話で盛り上がったり、楽しいパーティーでした😊
次の日の朝ツアーに出発していかれました。
こんな車が連なって走ってたら…おもしろいですねー😆
さて、そんなおもしろ軍団をお見送りしたあと、あきひこさんに虫草農園を案内してもらいました。
なるべくお金を使わない生活を送っているというわたなべ家、ハーブなどの野菜づくり、稲作、麦、きのこ類の栽培、養蜂、天ぷらカー、コンポストトイレ、太陽光発電、セルフビルド…どれだけのことに手を出しているんだろう。僕がやりたいようなこと全部やっちゃってますよ笑
まずは家。20年ほど前にこの場所に移住したというわたなべ家。最初は大工さんに立ててもらい、内装は自分たちでつくった(つくっている)そうです。写真はありませんが、家の中すごく素敵でした。
内装が完成する前に屋根の方がもろくなってきてしまって今改修中なんだとか。
こちらはソーラーパネル。軽トラの荷台に収まるくらいの規模です。
この太陽光発電システムはグリッドタイインバーターが使われていました。
パネルから発電した電気をグリッドタイインバーターを介して系統のコンセントにつなぎ、逆流させます。(普通はコンセントから電気を取り出しますが、この場合、コンセントに電気を入れるようなイメージだと思います。)
すると、コンセントから使う電力は系統の電気ではなく、発電した電気が優先して使われます。もちろん発電より消費が多ければ系統の電気が使われます。逆に消費より発電が多ければ、電線の方に電気が逆流し、電気の使用量のメーターが逆回転するらしいです。
でました、真空管温水器‼︎
普通の温水器と違って、冬場でも温水ができる優れもの。あまり普及していないとのことですが、冬が厳しい地域だと、本当に活躍すると思います。
あきひこさんはそれに反射板を取り付け、さらにバージョンアップさせていました。10度は違う、とのこと。
お次はトイレです。
上の写真は野外に設置できる簡易式トイレ。
穴を掘って、便器を置いて、周りはテント。
中にもみがらをまいています。溜まってきたら穴を埋めて違う場所に設置するだけ。畑とか家から離れて仕事をするときあると便利そうです。
そしてこちらは、回転式のコンポストトイレ。
便器の下にドラム缶が設置しており、中には落ち葉などが入っています。用を足したあとドラム缶を一回転させ中身を混ぜることで分解が促進されるそうです。
こちらは天ぷらカー。ジープです。
ボンネットをあけます。左端の赤いポリタンクが天ぷら油です。
棒にくくってある黄色いものが天ぷら油配管内のエア抜き。これ、いーなー
熱交換器はヒーターホースに銅管を添わせて抱き合わせているだけ。こんな簡単でいいの?という感じです。
こちらが切り替え弁。
しかしボンネットの中にある。どゆこと?と思いましたが、緑のひもにご注目。
なんとひもが車内につながっていました!なんとも斬新なアイデア‼︎
さらにさらに、こちらはエアクリーナーです。
天ぷらカーはトラブルでエンストしてしまうとふたたびエンジンをかけるのに少々苦労します。ところが、このエアクリーナーに軽油を吹きかけると、エンジンが始動するらしいです。
エアクリーナーにあやしい管がささってます。その管は車内へ…
シャンプーとかの入れ物に軽油が入っていて、プッシュするとエアクリーナーに軽油が吹き付けられるという仕組みです。
ほんとにアイデアの詰まった天ぷらカー。
なるべくお金をかけず、他人と違うものを。という考えからうまれたらしいです。こんなに攻めるものづくりができたらいーなー。
畑と田んぼは無農薬無化学肥料。
自家採種しているものもあるとか。
これだけ多くのことをやっているわたなべ家。生活の大部分を自給できているのだと思います。
自分たちの生活の余剰分を収入にしていて、効率は悪いけど、それ以上にお金を使わない生活を心がけているといいます。
いや〜、本当に面白かった!
一泊二日では吸収しきれませんでしたね。アイデアの宝庫でした。再び訪れたい☺️