虫草農園 2019.6.10〜11
もうこれ以上は南下しまい!
と決めて訪れた佐々木家。(また日本海側に抜けて北上する予定なので)
しかし、佐々木家での「ここからすぐ近くにわたなべあきひこさんの家あるよ」の一言で、簡単に心変わり。むかうは山梨県北杜市、虫草農園。
虫草農園は、わたなべあきひこさんと奥さん、娘さんの3人で農業をしながら、なるべくお金に頼らないような暮らしをしています。
わたなべさんに農園を訪ねたいと連絡すると、ちょうど軽トラキャンパーのツアー軍団がやってくるということで、僕も混ぜさせていただくことに。
いやいや。家が乗っかってましたよ笑
中も見せてもらいましたが、ハイエースより小さいはずなのに広々していて、いーなー、すげ〜の二言。
夜は一品持ち寄りパーティー🎉
何かつくれるものはないかと考え、12ボルト炊飯器でケーキを焼いてみましたが、失敗。熱が足りず、生々しかったです😥わたなべ家でオーブンをお借りしてなんとか完成しました。
便利そうなアウトドアグッズがいっぱい出てきたり、旅の話で盛り上がったり、楽しいパーティーでした😊
次の日の朝ツアーに出発していかれました。
こんな車が連なって走ってたら…おもしろいですねー😆
さて、そんなおもしろ軍団をお見送りしたあと、あきひこさんに虫草農園を案内してもらいました。
なるべくお金を使わない生活を送っているというわたなべ家、ハーブなどの野菜づくり、稲作、麦、きのこ類の栽培、養蜂、天ぷらカー、コンポストトイレ、太陽光発電、セルフビルド…どれだけのことに手を出しているんだろう。僕がやりたいようなこと全部やっちゃってますよ笑
まずは家。20年ほど前にこの場所に移住したというわたなべ家。最初は大工さんに立ててもらい、内装は自分たちでつくった(つくっている)そうです。写真はありませんが、家の中すごく素敵でした。
内装が完成する前に屋根の方がもろくなってきてしまって今改修中なんだとか。
こちらはソーラーパネル。軽トラの荷台に収まるくらいの規模です。
この太陽光発電システムはグリッドタイインバーターが使われていました。
パネルから発電した電気をグリッドタイインバーターを介して系統のコンセントにつなぎ、逆流させます。(普通はコンセントから電気を取り出しますが、この場合、コンセントに電気を入れるようなイメージだと思います。)
すると、コンセントから使う電力は系統の電気ではなく、発電した電気が優先して使われます。もちろん発電より消費が多ければ系統の電気が使われます。逆に消費より発電が多ければ、電線の方に電気が逆流し、電気の使用量のメーターが逆回転するらしいです。
でました、真空管温水器‼︎
普通の温水器と違って、冬場でも温水ができる優れもの。あまり普及していないとのことですが、冬が厳しい地域だと、本当に活躍すると思います。
あきひこさんはそれに反射板を取り付け、さらにバージョンアップさせていました。10度は違う、とのこと。
お次はトイレです。
上の写真は野外に設置できる簡易式トイレ。
穴を掘って、便器を置いて、周りはテント。
中にもみがらをまいています。溜まってきたら穴を埋めて違う場所に設置するだけ。畑とか家から離れて仕事をするときあると便利そうです。
そしてこちらは、回転式のコンポストトイレ。
便器の下にドラム缶が設置しており、中には落ち葉などが入っています。用を足したあとドラム缶を一回転させ中身を混ぜることで分解が促進されるそうです。
こちらは天ぷらカー。ジープです。
ボンネットをあけます。左端の赤いポリタンクが天ぷら油です。
棒にくくってある黄色いものが天ぷら油配管内のエア抜き。これ、いーなー
熱交換器はヒーターホースに銅管を添わせて抱き合わせているだけ。こんな簡単でいいの?という感じです。
こちらが切り替え弁。
しかしボンネットの中にある。どゆこと?と思いましたが、緑のひもにご注目。
なんとひもが車内につながっていました!なんとも斬新なアイデア‼︎
さらにさらに、こちらはエアクリーナーです。
天ぷらカーはトラブルでエンストしてしまうとふたたびエンジンをかけるのに少々苦労します。ところが、このエアクリーナーに軽油を吹きかけると、エンジンが始動するらしいです。
エアクリーナーにあやしい管がささってます。その管は車内へ…
シャンプーとかの入れ物に軽油が入っていて、プッシュするとエアクリーナーに軽油が吹き付けられるという仕組みです。
ほんとにアイデアの詰まった天ぷらカー。
なるべくお金をかけず、他人と違うものを。という考えからうまれたらしいです。こんなに攻めるものづくりができたらいーなー。
畑と田んぼは無農薬無化学肥料。
自家採種しているものもあるとか。
これだけ多くのことをやっているわたなべ家。生活の大部分を自給できているのだと思います。
自分たちの生活の余剰分を収入にしていて、効率は悪いけど、それ以上にお金を使わない生活を心がけているといいます。
いや〜、本当に面白かった!
一泊二日では吸収しきれませんでしたね。アイデアの宝庫でした。再び訪れたい☺️