シャンティクティ 2019.6.17〜22

 

きましたよー、シャンティクティ!

 

パーマカルチャー。本で読んだり話で聞いたりしたものがほんとにある!

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宿のベランダから眺めるパーマカルチャーガーデンは最高です☺️

盛りだくさんで半分メモ的な感じですが…

 

ティピーとマンダラガーデン。

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春先はティピーにビニールをかけ、温室に。夏にはつる性の野菜を這わせます。周りに円形に畝が建てられていて様々な野菜が植えられています。

 

グラベルガーデン

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石を20センチほどの厚さに敷き、雑草を抑制。定植した植物の主根が土に届くまで1ヶ月ほど水やりが必要だが、その期間が過ぎればほぼメンテナンスフリー。

 

かまどとアースオーブン

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右側のかまどで煮炊きし、その排熱を利用しアースオーブンを温める。屋根から集めた雨水を温めることもできる。

 

こちらは種バンク。

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固定種、在来種の種が保存されています。建物も素敵です。

 

 

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またしてもお出ましです。軽トラキャンパー。足る足る号‼︎

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軽トラキャンパーで一泊しました。広い!内装を自由に作れるのが軽トラキャンパーのいいとこ。

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居候小屋。

太陽光発電でオフグリッド。

手前は温室。中には踏み込み温床としょうゆ。

 

 

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かった草を畝に敷いて草マルチ。肥料は基本入れない。(窒素資材ではなく炭素資材を入れる)きのこカスを分解のスターターとして入れていた。

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宿のベランダからの風景。美しい!写真だとなかなか分かりづらいのですが、ついついぼ〜っと眺めてしまう美しさです。

 

 

さてさて、初日の仕事は…

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そう、田植え。いうまでもなく、手植えです。

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そして、直播き苗であります。

直播き苗&手植え。このセットに取り憑かれてるじゃないかと思います笑
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陸バージョンの直播き苗。こんなのもありました。

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無肥料、不耕起です。去年の株が残っています。

収量は反当6俵半ほどだと聞きました。

 

草の抑制は、冬期灌水をしていたそうですが、写真の通り。水がうまくはれていなかったといいます。 うまくいった年は、ほとんど草が生えないのだとか。こりゃ大変ですよ、ほんとに。

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場所によっては、もはやチェーン、田車では歯が立たないレベル。田植えした次の日から手取り除草スタートでした😅

 

 

田植えは長野に入ってからの付き合いですが、愛媛を出てからずっと一緒に北上しているヤツがいます。

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タケノコです。

いつまでたっても道の駅で見かけます。旅に出る前、実家でたけのこ掘りしたのになー。
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こんなチビ助も採れました!2日目の仕事でした。

 

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2日目の夕食の一皿。

けんさん特製の残り物デザート。これ、なんと前身は炊き込みご飯‼︎

ミキサーにかけ、砂糖ときな粉を投入。作るときに大反対でしたが、「思い込みを捨てろ!」と一蹴。最高に自由で最高に美味な一品でした😊

 

3日目。またしても、田植え。

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でも、見てください!今までと明らかに景色が違う‼︎ここ、田んぼですよ。

今日は自然農で田んぼと畑をやってる、ウタさんのお手伝い。

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田んぼを覆っている枯れ草は麦です。

去年の稲刈りのタイミングで麦をまき、それを収穫したあと、田植えをするようです。(麦の収穫は株元から刈り取るのではなく、穂だけを収穫しており、藁はまだ残っている状態)

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この田植え、作業的には野菜の定植に近いイメージです。水を張ってないので、足場もズブズブではなく畑のようです。

植えるポイントの草をかき分け、そこに穴を開けて苗を植えていきます。植えながら麦わらをなぎ倒していきます。

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糸を張って直線を出し、その糸に沿って30センチ間隔で一列植えていきます。列と列の間は40センチです。草刈りは列の間に入って鎌でやるみたいなので、列の間はけっこう広め。

かなり疎植のように感じますが、分げつが盛んで反収は5俵くらいあるといいます。

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終わったー。この後田んぼに水を張ります。なぎ倒した麦が分解され、そこから有機酸が発生し雑草の発芽を抑制するのだとか。

 

大量生産や販売は難しいだろうけど、自給用ならこんな栽培方法もありなのじゃないでしょうか?機械、石油を一切使わない農法です。この先そういったものがなくなってしまってから、生き残っていく術、これに限ったことではありませんが、身につけておきたい。

 

 

次に向かったのは中川原さんの畑。

主に野菜の種取りをしている中川原さん。自然農に向いている野生の力が強い種を育てているそう。

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通路と畝の幅が同じくらいある畑。通路に草を生やし、刈った草を通路と畝の間にある溝に入れる。その草が分解されるとそれをまた畝に戻すという。f:id:saitomanten:20190621202053j:image

こぼれ種から発芽したレタス。なんか生き生きしてます。こぼれ種から発芽したものは、虫も付きにくく、野生の力が強いといいます。

 

有機農法や自然農では、農薬ありきの品種改良が進んでいるF1の種より、固定種、在来種のほうが適していると言えるでしょう。また、種子法が廃止され、種が大企業に支配されようとしている中で、種バンクや、中川原さんの種取りなんかはとても大切になってくると思います。自分も次世代に種を引き継ぐ人になりたいなー

 

 

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そんなこんなでシャンティクティ、4泊5日でした。

インプットが相当多い充実した時間でした。お次は長野県最後の予定、小川村です。